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​千總について

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千 總 (Chiso)

千總は京都市中区にある京友禅の老舗。弘治年間に興ったとされる法衣業「千切屋」の流をくむ一社で千切屋一門の始祖は千切屋西村与左衛門と伝わる。代々当主が總右衛門を名乗り千切屋の「千」と總右衛門の「總」より 「千總」を家号とする。

 

創業1555年(弘治元年)室町時代 

*戦国時代・・・1555~1558 後奈良天皇・正親町天皇の代

創業から460余年、時代ごとの美を映しとり、技の粋を極め多様な染織品を生み出してきた。江戸時代は御装束師、明治時代に入ると、商いの主軸を友禅染に移した。友禅染の下絵を日本画家に依頼し従来のデザインを一新させ友禅の新時代を築く。ビロード友禅・写し友禅、刺繍など技術の粋を集めた大作は国内外の博覧会で賞を獲得。美術染織品と呼ばれる分野のパイオニアとなる。大正時代には国内では東京・横浜・神戸に、ヨーロッパ、東南アジア、中近東にまで貿易の拡大を図る。

千總は明治12年に京都博覧会にて鴨川染を発表する。千總の友禅は多彩さと日本画家の下絵による斬新な模様で人気を博す。昭和に入ると、挙国一致の軍事色が強まり京都の染織業は苦境を強いられる。西村總染織研究所を設立し、戦時下においても技術の保管。継承に努める。戦後はいち早く復興し、京都・東京の2箇所から全国の百貨店への地盤を広げ、高級呉服を扱うブランドとして高みを目指す。昭和三十三年には皇太子殿下ご成婚に際して美智子妃殿下のご調度品の用命をうける。昭和から平成にかけてきもの業界の縮小を受け新たな分野へ。平成13年から友禅アートエキシビジョンでは国内外のアーティストやファッションブランドとのコラボレーションが反響を呼ぶ。

2020年京都・烏丸三条に初のフラッグシップストアー「千總本店」をオープン。

 

千總のあゆみ より引用。

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